RIKEN-NKTTMとは
がんの治療法の中で外科療法・放射線療法・化学療法に続く第四の治療法として
注目を浴びている方法に「免疫療法」があります。
皆さんも耳にしたことがあるオブジーボもこの免疫療法の一つになります。がん・感染症免疫治法
RIKEN-NKTTM(以下:リケンNKT )は株式会社理研免疫再生医学という理化学研究所発
バイオ・メディカル企業が行っている新しい治療法になります。
株式会社理研再生医学は、NKT細胞を標的としたがん治療の基礎技術と言われる免疫細胞の培養加工過程とその加工に必須な化合物において、新たな技術開発と発明を行いました。その技術を使い、すでに日本国内でがん・感染症免疫治療法リケンNKTとして、170名以上の患者様を対象に治療を
行っています。
NKT細胞を標的としたがん治療の一番の特徴はNKT細胞の活性化です。リケンNKTでは、NKT細胞の活性化のためにGMP基準 に準拠し、アルファ-ガラクトシルセラミトという天然の物質を使っています。
この物質を使うことによりNKT細胞が強力に活性化されます。
このGMP基準に準拠したアルファ-ガラクトシルセラミドは、理研免疫再生医学のみが使用する権利を持っております。
RIKEN-NKTTMのこれまで
RIKEN-NKTTMのこれまでの成績は、
一般のがん患者様を対象にしています。
追跡調査が可能であった患者様において1クール
無再発,部分縮小,進行停止と予想以上の結果が患者様にみられました。
QOLの向上を感じるケースや、抗がん剤の副作用の低減というケースも多数確認されています。
従来の免疫療法との違い
従来の免疫療法は、NK細胞やT細胞といった免疫細胞を
体外に取り出して培養し、数を増やして体内へ戻すという
方法で行われます。しかし、単純に免疫細胞の数を増やして体内へ戻したとしても、7日間程度しか存在できずに死んでしまうので、せっかくの効果が長続きませんでした。
リケンNKTでは、NKT細胞を体外に取り出して増やすのではなく、体内にあるNKT細胞を活性化するための治療を行います。
体内で活性化したNKT細胞は9ヶ月以上という長い期間に渡り抗がん作用を記憶保持させ作用し続けるようになります。
この治療方法の最大の利点は自らの免疫細胞を使用するため抗がん作用が高いにも関わらず、副作用が少なく、体に優しい治療法と言えることです。
投与後に軽い発熱倦怠感が生じる場合があります。
この症状は比較的短時間で治り、細胞が活性化している
証拠となります。
長い場合でも2日以内に治まる程度です。
RIKEN-NKTTMの特徴
リケンNKTの最大の特徴は
活性化された培養細胞を使った
NKT細胞を標的としたがん治療です。
RIKEN-NKTTMは本来 癌の治療を目的として開発されましたが、免疫力の改善は、感染症の治療にも役立つと期待されています。